こんにちは!
上井草すまいる鍼灸整骨院の赤羽です。
2012年に小さな町でオープンした小さな完全予約制・完全個室の治療院で、一人ひとりにじっくり時間をかけて施術をしています。
健康の役に立つ雑学や知識をブログで紹介しています。
良好な人間関係が寿命を延ばすと聞いたら、あなたは信じられますか?
人間関係が寿命を延ばすなんて、精神論の話ですか?
そう思うのも仕方ないかもしれませんが、実は科学的に証明されているのです。
今回のブログは書籍【グッドライフ 幸せになるのに、遅すぎることはない】から抜粋した内容になります。
ハーバード大学が80年以上、2000人以上を調査した結果
この書籍はあのハーバード大学が80年以上もかけ、しかも2000人以上の人を追跡調査した【ハーバード成人発達研究】の結果です。
この研究の一つで出た結果の一つが
「良好な人間関係は生存率を50%以上高めていた」
という事でした。
これは年齢、性別、民族を問わず、どの年の調査でも明らかでした。
他者とのつながりが最も少ない人の死亡率はつながりが最も多い人と比べ、
- 男性で2.3倍
- 女性で2.8倍
も高かったという結果が確認されたのです。
この相関関係は喫煙と癌の相関関係に匹敵するものです
日本でも既婚者の平均寿命は男性が81歳・女性が87歳に対して、未婚者は男性67歳・女性82歳という結果でした。
(2022年人口動態調査により)
女性は5歳の違いですが、男性は14歳も婚姻関係によって違うという結果になっていました。
この男女差は女性は婚姻関係以外でも人間関係を作れる人が多いのに対し、男性は婚姻関係以外の人間関係を作ることが苦手であることに関係があると考えられています。
男性も人間関係が苦手な人ばかりという訳ではありませんが、仕事以外での人間関係となると苦手な人が多いというのも事実ですね。
「仕事をしている間は多くの人と関わっていたのに、引退したら人間関係が急に少なくなる」
というのは男性に特に多いですよね。
孤独は痛みになる
他にもこの研究では多数の事が解明されました。その一つが「孤独は痛み」という事です。
こちらも気持ちの問題ではなく、実際に身体に起こる影響です。
孤独感があると、
- 痛みに敏感になり
- 免疫系の働きが抑制され
- 脳機能が低下し
- 睡眠の質が悪くなり
- 疲労感や苛立ちが増す
という事が分かっています。
怖いですね・・・
また高齢者にとって孤独は肥満の2倍健康に悪影響があり、慢性的な孤独を持つ場合は死亡率を26%もアップさせるという事も分かっています。
なぜ孤独だけで、こんな悪影響が起こるのでしょうか?
どんなに文明が発達しても、人間の身体は何万年も変わっていません。
人(ホモサピエンス)は社会的な群れをつくる事で生き残ってきた種族です。
個々の力は他の動物よりも劣っていても、群れで力を合わせることで生き残ってきた種族です。
孤独というのは群れから外された状態だと身体・脳が認識して、上記のような症状が身体に表れてしまうのです。
日本の孤独感
日本で2019年(コロナ前)に行われた調査では、
成人の32%が「来年はほとんどの時間を孤独に過ごす1年になる」と予想していました。
コロナ前に予想したもので32%ですから、実際はもっと多くの人が孤独を感じたのではないでしょうか?
孤独は感覚なので「何かが無いと孤独」とか、「何さえあれば孤独でない」等は人それぞれです。
感覚は人それぞれですが、身体的な接触があれば孤独を感じにくいと私は思います。
接触が孤独を癒す
身体的な接触があれば、孤独は解消されやすくなります。
人を触ったり、触られたりすることが孤独を解消し、健康を維持することに役立つのです。
もちろん不快な触られ方は逆効果です!
当院の施術で健康になっている人が多いのは、通院中の方はみんな私に触られているからかもしれませんね。
「施術を受けた日はよく眠れる」というのも同じくその効果かもしれません。
上井草すまいる鍼灸整骨院ではオールハンドで施術をしています。
ということは、私も皆様と接することで健康をいただいているのですね。
ありがとうございます!
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