こんにちは!
上井草すまいる鍼灸整骨院の赤羽です。
2012年に小さな町でオープンした小さな完全予約制・完全個室の治療院で、一人ひとりにじっくり時間をかけて施術をしています。
健康の役に立つ雑学や知識をブログで紹介しています。
お灸のイメージ
お灸と聞くとどんなものをイメージしますか?
山型のお灸のイメージという人もいるかもしれません。
熱くても我慢するというイメージを持つ人も多いかもしれません。
カチカチ山のイメージみたいに・・・
経穴を高温で刺激し療治を行う灸を、体に置くこと。
転じて、きつく懲らしめ、戒めることを意味する表現。
と出てきます。
確かに言葉としてきつく懲らしめるという意味がありますが、いじわるするためではなく、
「悪い所を直すためには厳しい刺激が必要」
という所からできた言葉だと思われます。
昔はハードだったお灸のやり方
昭和初期くらいまではわざと火傷をさせる位のお灸(打膿灸と言います)をしていたようです。
現代ではそんなお灸をする治療院はほとんどないと思います。
大きな火傷をさせる事はありませんが、お灸をする事で軽度の火傷と同じ状態になります。
(日焼けで赤くなる位の火傷です)
ごく軽度の火傷ができると、それを改善しようと身体が反応して血行が改善して、免疫力が向上することで様々な症状を改善することができるのです。
海外でもお灸は人気
お灸とは乾燥した艾(もぐさ)を使用する治療方法のことです。
欧米ではお灸のことをMOXAといいます。
海外でも使われているのですね。
米軍の医療班の備品にもお灸や鍼(はり)が入っているそうです。
お灸も鍼も安価だし少量の荷物で様々な症状に対応できるので、移動の多い軍隊の医療班には重宝されているそうです。
またMOXAFRICA(モクサアフリカ)というイギリスのチャリティ団体は、お灸でアフリカに医療を届ける活動をしています。
お灸の原料は蓬(よもぎ)です
艾の原料は蓬(よもぎ)です。
よもぎの葉の裏に生えている白い綿毛を集め、乾燥させたものが艾になります。
艾を様々な形のお灸にする
鍼灸師は艾を様々な方法でお灸として利用しています。
- 艾を「こより」の様にひねってそのまま使う方法
- 使いやすいように艾を筒状にまとめて台座を付けているもの
- もっと大きくまとめて葉巻の様な形のもの
- 団子の様にまとめて鍼の先に取り付けるもの
その他にも様々な形にして利用しています。
お灸のサイズも様々
ひねってそのまま使う時は、一番細いものは糸くらい細くする糸状灸(しじょうきゅう)から、米一粒くらいにする米粒大(べいりゅうだい)までのサイズにすることが多いです。
それ以上大きいものも使う事はありますが、大きいものは最後まで皮膚の上で焼くことはありません。
火が半分くらいまで来たら消す治療法を取ることが多いです。
最近では艾を加工して炭化させて煙が出ないようにしているものもあります。
当院では顔にお灸を使う時は煙の出ないものにしています。
お灸は煙やにおいがあるので敬遠されがちですが、筋肉のコリをほぐしたり様々な症状を改善したりすることにとても有効です。
お灸をするためには「きゅう師」という資格が必要ですが、自分にするなら資格は必要ありません。
ドラッグストアで販売している位なのでセルフケアに活用したいですね。
自分の健康管理を自宅でできる様になれば医療費の削減にもなるんだから、国から全家庭にお灸を給付しても良いんじゃないかと思います。
鍼灸師による灸治療をご希望の方は当院にお越しください。
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