こんにちは!
上井草すまいる鍼灸整骨院の赤羽です。
2012年に小さな町でオープンした小さな完全予約制・完全個室の治療院で、一人ひとりにじっくり時間をかけて施術をしています。
健康の役に立つ雑学や知識をブログで紹介しています。
今回の内容はこちらの書籍を参考にしています。
自律神経は常に働いている
自律神経は常に身体のバランスを調整しています。
自律神経には交感神経と副交感神経があって、24時間365日身体の興奮状態とリラックス状態のバランスを取っています。
- 交感神経が働くと興奮状態になり、脳や筋肉への血流が上がって元気に活動できます(ファイトモード)。
- 副交感神経が働くとリラックス状態になり、リラックス状態の時には内臓が良く働き、免疫力が上がり、消化・吸収や脳や肉体の回復を促します(リラックスモード)。
交感神経と副交感神経がシーソーのようにバランスを取りながら働いています。
この自律神経のバランスが崩れると身体に不調が出てきます。
シーソーなので片方が上がりっぱなしだと、もう一方は下がったままになってしまいます。
スイッチのオン・オフが大切ですね。
第三の自律神経
自律神経の分類といえば基本的にこの2つなのですが、副交感神経は更に2種類に分かれます。
副交感神経の大半を占めるのは『迷走神経』というのですが、この迷走神経が腹側迷走神経と背側迷走神経に分かれるのです。
脊髄の腹側(身体の前側)から出ているのが腹側迷走神経、背側(後側)から出ているのが背側迷走神経です。
内臓を働かせて免疫力を上げるのは腹側迷走神経の働きです。
リラックスしている状態ですね。
では背側迷走神経が働くとどうなるというと、フリーズ状態(省エネモード・エコモード)になります。
背側迷走神経が働いている時は気力や注意力が低下し、感情も感じにくくなります。
スマホのバッテリーが0に近付くと自動的に機能を制限するエコモードになるのや、虫や動物が敵に襲われたときに死んだふりをするのに似ています。
人間の場合は強いストレスを感じ続けたり、緊張状態が続いたりするとフリーズ状態に入ります。
だるくなったり、頭が働かなくなったり、やる気が出なくなるといった状態です。
肉体的な疲れよりも精神的な疲れの方が、フリーズモードに入るきっかけになるようです。
このフリーズモードはエネルギーの消費を抑えて生き残るためのモードです。
エネルギー切れにならないように
ずっとスマホを使っていても「バッテリー低下」の表示が出て、エコモードになった時には充電が切れないように使用を制限して、帰宅したらすぐ充電しますね。
それと同様に人も身体がフリーズモードに入ったら、まずは使い過ぎないようにする事が必要です。
スマホはバッテリー0になっても、充電すれば元通りですが、人間はそうはいきません。
フリーズモードに入ったら、エネルギー切れにならないうちにゆっくり休みましょう。
フリーズモードは見分けが難しい
背側迷走神経のフリーズモードが厄介なのは、交感神経のファイトモードとの区別がつきにくい所です。
今の自分がファイトモードだと思って、もっと頑張れると思ってしまうと大変です。
実際にはもうエネルギー切れ間近なのに思いっきり使ってしまったら、空っぽになって回復できなくなってしまいます。
「フリーズモードに入ってるかも?」と思ったら、まずはゆっくり休みましょう。
より質の高い休養を取るためには鍼灸治療もお勧めです。
気になる事がある方はぜひご相談ください。
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