こんにちは!
上井草すまいる鍼灸整骨院の赤羽です。
2012年に小さな町でオープンした小さな完全予約制・完全個室の治療院で、一人ひとりにじっくり時間をかけて施術をしています。
健康の役に立つ雑学や知識をブログで紹介しています。

記憶って不思議ですよね。
人は人生で経験したことを色々と覚えている一方、多くの事を忘れています。
覚えている事があるのにどうして忘れてしまうのでしょうか?
エビングハウスの忘却曲線
人は目にした物事を20分後には42%を忘れ、1時間後には56%を忘れてしまいます。更に翌日には66%、6日後には75%、1か月後だと79%の事を忘れるという脳の仕組みが解明されています。
この物事を忘れる仕組みはエビングハウスの忘却曲線と名付けられています。

記憶を定着させるためには
多くの事を忘れますが、覚えている事もあります。
覚えている事と忘れている事の違いは何でしょうか?
覚えているために必要なものは繰り返しです。
繰り返し脳に入力することで長期間覚えていることができます。
勉強も復習や繰り返し学んだことは覚えているものが多いですね。
忘れたいと思っているものも思い出してしまうと、忘れる事ができないのですね。

でも忘れようとすればするほど、思い出してしまうんですよね。
だから「忘れたいもの程忘れられない」というジレンマに陥ってしまうのですね。
忘れたいと思っているなら思い出さなければ自然と忘れることができます。
忘れようとしていると思い出してしまうので、もう忘れようとかしないで、他の事を考えるのが結局一番効率的なようです。
間違った記憶も定着してしまう
また記憶には間違った記憶もあります。
勘違いしたまま定着した記憶です。
間違った記憶【フォルスメモリ】についてはブログで説明しています。
こちらも参考にしてみてください。
脳だけで記憶するのではない
記憶する場所というと脳ですが、実は脳だけで記憶した物は忘れやすいという報告もあります。
逆に身体を使って覚えるようなものは忘れにくいという事も報告されています。
何年も乗っていなくても自転車に乗れたり、何十年もやってなくてもラジオ体操を覚えていたりするのがその例です。
身体を動かして覚える場合は、脳のシナプスが変化することで記憶が定着するのではないかという研究が進んでいます。
シナプスとはニューロン(脳の神経細胞)とニューロンをつなぐ隙間のことです。
これをシナプスの可塑性と言い、シナプスが大きくなったり小さくなったりすることで情報伝達のしやすさを調整するということです。
記憶を定着させるには身体を使いながらが効率良さそうですね。
学ぶ力のピークは50代・60代
「新しい事を覚えるにはもう年を取りすぎたよ」と思う方もいるかもしれませんが、実は新たな情報を学ぶ能力のピークは50代です。
言語に対しての処理能力は60代がピークという事が1万人以上にテストした研究で分かっています。

でも大人になってからは覚えられないんだよ・・・
という方も多いと思います。
それは覚えられないのではなく、チャレンジや間違えることを恐れすぎているのかもしれません。
前述のように記憶を定着させるには繰り返しが大切です。
失敗や間違いを恐れすぎて繰り返すことやチャレンジをしなくなってしまい、新しい記憶を定着させる障害になっているかもしれません。
人生で最後まで楽しめるのは自分の記憶です。
最後まで覚えておきたいことは今のうちに!知識だけでなく経験の記憶も残りますよ😋
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