こんにちは!
上井草すまいる鍼灸整骨院の赤羽です。
上井草すまいる鍼灸整骨院は2012年に小さな町でオープンした小さな治療院です。
完全予約制、完全個室でじっくり時間をかけて施術をしています。
こちらのブログでは、皆様の健康の役に立つ雑学や知識を紹介しています。
四十肩・五十肩ってよく聞きますね。
当院には常にその症状で通院している方が複数人います。
四十肩とか五十肩ってよく聞くけど、実際はどんなものでしょう?
四十肩・五十肩についてわかりやすく説明していきます。
今回のブログはこんな人にオススメ!
- 四十肩・五十肩について知りたい人
- 四十肩・五十肩で苦しんでいる人
- 四十肩・五十肩で困っている人を助けたい人
- 四十肩・五十肩になりそうな人
それでは早速いきましょう!
四十肩と五十肩の違い
四十肩や五十肩とは医学的な正式名称ではありません。
医学的には肩関節周囲炎と言います。
あまり聞いたことない言葉ですね。
なぜ五十肩と言うのかというと、肩関節周囲炎になる方の多くが50歳前後だったからなのだと思います。
この肩関節周囲炎は50代だけの物かというと損な事は無く、40代の人もなるし、人によっては20代、30代でもなることがあります。
40歳の人に五十肩って言いにくいな・・・
という配慮から四十肩という言い方を後から作ったのでしょう。。。
と書きましたが、名前の由来については明確な成り立ちはわかりません。
いずれにしても四十肩であっても、五十肩であっても同じ肩関節周囲炎なのです。
では、五十肩(肩関節周囲炎)とはどんなものか説明していきましょう。
なぜ四十肩・五十肩になるのか?
肩関節は人間の関節の中で一番可動域(動く範囲)が大きい関節です。
例えば肘や膝の場合、関節の動きは曲げるか伸ばすだけです。
手首は結構動く範囲が広い様な気がしますが、実際は屈曲・伸展・側屈だけです。
手首はひねる事もできるだろ!
と思う方もいるかもしれませんが、
手首をひねる動きは手首の動きではなく、前腕(肘から先)が動いているのです。
前腕を押さえて手首をひねってみてください。
動かないですよね。
他の巻説は制限が多いですが、肩関節は前にも後ろにも横にも動くし、捻ったり回したりもできます。
そしてそれぞれの動く範囲がとても広いです。
この可動域の大きさが様々な問題にもつながります。
可動域が広いという事は、制限が少ないという事です。
関節の動きを制限しているものの一つに靱帯というものがあります。
靱帯は関節が外れたり、変な方向に行かないように制限している硬い繊維です。
多くの関節は複数の靱帯で囲まれて、位置を保てるようになっています。
各関節は靱帯で制限されているので、限定された方向にしか動けません。
しかし、肩関節にはこの靱帯が、関節の中心に1本ついているだけなのです。
靱帯による制限が少ないということは可動域を広げるというメリットがありますが、靱帯が支える力が弱いというデメリットもあります。
支える力が弱いから方は脱臼しやすいのです。
関節の脱臼というと、肩をイメージする人が多いのではないでしょうか?
実際、医療現場で処置される脱臼の半数以上は肩の脱臼です。
二足歩行になったから
二足歩行になった事も肩に負担をかけています。
人間が二足歩行になったことで、肩にかかる力の向きが逆になりました。
四本足の場合は腕(前足)にも体重がかかり、肩には地面から押し付けられる力がかかります。
犬や猫等、ほとんどの哺乳類は肩には押し付ける力がかかっています。
二足歩行になった人間の肩には逆の力が働いています。
腕の重さで肩関節を引っ張る力がかかっています。
肩にかかる力は引っ張られる力なのです。
肩は引っ張られ続けていますが、肩には靱帯が一本しかありません。
しかもその靱帯は、引っ張られたら簡単に抜けちゃう位の強さしかありません。
そんなに簡単に抜けないけど!
肩が抜けないのは靱帯の働きではなく、肩回りの筋肉の働きのおかげです。
肩が簡単に抜けてしまっては困るので、靱帯で支えきれない分の負担は肩回りの筋肉ががっちり支えています。
肩が抜けないように肩回りの筋肉は四六時中働いているのです。
寝ている時でさえ大半の時間は力が入っています。
確かに寝ている時はたまに力が抜ける事もあります。
肩の脱臼癖がある人は、睡眠中の力が抜けた一瞬で脱臼してしまうことがあります。
このような脱臼癖のある脱臼を習慣性脱臼といいます。
肩も疲れる
肩回りの筋肉は四六時中、寝ている時でさえ働いているので、50年位働くと疲れてしまいます。
そして疲れてはてて働けなくなります。
それが五十肩です!
五十肩は早めに処置すれば早期回復しますが、我慢し続けて時間が経ってしまうと回復までに時間かかってしまいます。
軽度であれば数回の施術で回復する場合もあります。
我慢しすぎて時間が経ってしまった場合は、回復までに半年位かかってしまうこともあります。
怪しいなと思ったらお早めにご相談ください。
肩は制限が少ないから自由に使え、その代償で日々負担がかかる。
そして、自由が故にいつか疲れて動けなくなってしまう。
なんか人生みたいですね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
四十肩・五十肩にお困りの方はぜひ当院にお越しください。
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