こんにちは!
上井草すまいる鍼灸整骨院の赤羽です。
上井草すまいる鍼灸整骨院は2012年に小さな町でオープンした小さな治療院です。
完全予約制、完全個室でじっくり時間をかけて施術をしています。
こちらのブログでは、皆様の健康の役に立つ雑学や知識を紹介しています。
暑い夏が近づいてきています。
最近は特に夏でもマスクをする機会が増えました。
ここ数年、熱中症には例年以上に気を付けなくてはならなくなってしまいました。
今回はマスクと熱中症の関係のお話です。
政府もついに屋外ではマスク無しでOKという方針を発表しました。
マスクする事で防げるモノは確かにあります。しかしマスクすることで発生するモノもあります。
防げるモノ発生するモノは何なのかを説明していきます!
今回のブログはこんな人にオススメ!
- 夏の暑さ対策を考えたい人
- マスクについて思う所がある人
- 熱中症になりたくない人
- 暑がりの人
それでは早速いきましょう!
マスクと熱中症
マスクをしていると熱中症のリスクが上がります。
という事は、様々なメディアでさんざん言われてきました。
マスクをしているとどうして熱中症のリスクが上がるのでしょうか?
その理由についてわかりやすくまとめていきます。
人間の体温はなにも意識していなくても、一定に保たれるようになっています。
自律神経が働き、筋肉や内臓、脳などで熱を産み出した熱を、様々な方法で下げてくれています。
逆に体温が低下した時も自律神経が働き、熱を産み出そうとします。
このように体温を一定に保てる動物を恒温動物と言います。
人間だけでなく、哺乳類と鳥類が恒温動物に属しています。
気温が変化すると一緒に体温が変化する動物の事を変温動物と言います。
爬虫類や魚類などが変温動物です。
人間の場合、体温は外部の温度が低くても、高くても大体36℃~37℃に保たれるようになっています。
一時的に体温が上がってきたら、身体は自動的に体温を下げようと働きます。
体温を下げるために汗をかくんだよね。
というイメージがあると思います。
汗は体温を下げるのにとても重要です。
しかし体温を下げる方法は、汗をかくことだけではありません。
熱を下げる方法の一つに不感蒸泄(ふかんじょうせつ)というものがあります。
不感蒸泄とは
発汗以外の皮膚および呼気からの水分喪失をいう。皮膚からの蒸散のみを指すという意見もある。不感蒸泄の量は,条件により大きく変動するが,常温安静時には健常成人で1日に約900ml(皮膚から約600ml,呼気による喪失分が約300ml)程度である。発熱,熱傷,過換気状態などで増加する。
日本救急医学会HPより
簡単に言うと、
皮膚や呼吸でいつの間にか水分が蒸発していて、その時に体温を下げてくれるのです。
水分が蒸発する時に周りの熱を奪うという働きがあり、この効果を気化熱といいます。
人間は普段から吐いた息や皮膚から水分を出していて、その水分が蒸発する事で体温を下げているのです。
マスクをしていると吐いた息がマスク内に溜まり、吐いた息に含まれる水分をまた吸っています。
これでは呼吸で水分蒸発ができません。
蒸発しないので、熱も下りません。
このようなサイクルでマスクをしていると、体温を下げることができなくなってしまうのです。
体温を下げる方法を一つ失ってしまって、熱中症のリスクが高まってしまうのです。
厚生労働省も発表していますが、マスクのリスクもしっかり把握しておきましょう。
熱中症とは
熱中症の説明もしておきます。
熱中症とは気温の上昇とともに身体に発生する様々な症状の総称です。
熱中症の症状には熱失神、熱けいれん、熱疲労、熱射病の4種類があります。
それぞれの症状は以下の通り
熱失神:脳血流の低下によって、めまいや意識が遠のく等。
熱けいれん:手足がつる、けいれんする、強い痛みが急に出る等。
熱疲労:だるい、気持ち悪い、頭痛、ボーっとする、疲れる等。
熱射病:重度の症状です。異常発熱、意識障害、うわごと等。
熱失神、熱けいれん、熱疲労は比較的軽い症状ですが、熱射病は緊急事態です。
急いで涼しい場所に移動し、水や濡れタオル等で身体を冷やしてください。
冷やす場所は、特に太い血管のある
首、わき、股関節前面
が効果的です。
水分補給もとても大切です。
暑い日に飲むビールは最高です!
ビールなどのアルコール飲料は排泄を誘発してしまいます。
熱中症予防の水分補給としては不向きです。
水分として摂取した以上に出してしまいます!
同様にコーヒー、紅茶、コーラ等もカフェインの利尿作用によって逆に水分不足を起こしてしまう可能性があるのでご注意ください。
汗をかくと水分と一緒に塩分も出ていきます。
水分補給と一緒に必ず適度な塩分を取る事も大切です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
熱中症予防には日頃の体調管理が大切です。
疲れている時ほど熱中症のリスクが高まります。
体調管理のご相談お待ちしています。
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