こんにちは!
上井草すまいる鍼灸整骨院の赤羽です。
上井草すまいる鍼灸整骨院は2012年に小さな町でオープンした小さな治療院です。
完全予約制、完全個室でじっくり時間をかけて施術をしています。
こちらのブログでは、皆様の健康の役に立つ雑学や知識を紹介しています。
最近しっかり眠れていますか?
今回のブログは睡眠についてのお話です。
今回のブログはこんな人にオススメ!
- 睡眠に問題を感じている人
- 寝ても疲れが取れない人
- 睡眠の大切さを知りたい人
- よく眠れるようになりたい人
それでは早速いきましょう!
眠れない国 日本
今回のブログはスタンフォード大学医学部教授の西野精治氏の著書「スタンフォード式最高の睡眠」と「眠れなくなるほど面白い睡眠の話」を参考にしています。
OECD(経済協力開発機構)が2016~2018年に世界各国の睡眠時間を調査しました。
その調査では多くの国が平均睡眠時間8時間を超えていました。
しかし、日本の平均睡眠時間は
7時間22分!
調査した33か国の中で最下位でした。
2019年にブレインスリープ社という会社が調べた調査では、日本人の平均睡眠時間は
6時間40分!
と更に42分も短い結果になっていました。
更にスタンフォード大学がアンケートで調べた調査もあります。
平日の理想的な睡眠時間
と
平日の実際の睡眠時間
の差を調べました。
こちらの調査は東京を対象に行われました。
東京の人の理想の睡眠時間は7.21時間でしたが、
実際の睡眠時間は5.59時間
という結果でした。
理想より睡眠時間が1.62時間足りないという事です。
この調査はニューヨーク・上海・パリでも調査が行われていましたが、やっぱり東京が最も差があるという結果になりました。
日本人は圧倒的に睡眠不足なのです。
このような睡眠不足の国では、経済的な損害もモチロン出てしまいます。
アメリカのランド研究所が行った試算した「国別睡眠不足による経済損失比率」にて、日本は
15兆円(2.92%)の損失
が睡眠不足によって発生していると発表されました。
この2.92%というのは比率では最下位でした。
睡眠時間が短くなった理由
日本人の睡眠時間が短くなった理由は色々あると思いますが、背景には深夜のテレビやスマホ、ゲームなどの存在が大きくあると考えられます。
どんな時間でも楽しい事があるというのはとても幸せな事ですが、睡眠という事で考えると逆に不幸な事ですね。
そして、意外と大きな原因になっているのは、
寝ないで頑張るのが美徳!
みたいな古い価値観が今でも続いているのではないでしょうか?
ここ何日も全然寝てないよ~。
睡眠時間削って頑張ってます!
24時間働けますか?
いや、寝てください!
寝ないで頑張っている人が偉いみたいな価値観は、昭和で終わっています。
今では自分の睡眠管理もできない人は
- 自己管理ができない
- 仕事もできない
- だらしない
という人に見られてしまいます。
睡眠時間はしっかり確保しましょう。
実際に睡眠不足が巻き起こすデメリットは
- 生産性低下
- 集中力低下
- IQ低下
- 免疫力低下
- 癌、生活習慣病のリスク向上
- 肥満率の向上
と、こんなにあります。
生産性低くて集中できない、IQも低い不健康な肥満体の人はどう考えてもエリートっぽくはないですよね。
飲酒運転より危険
「睡眠不足での車の運転は飲酒運転よりも危険」だと、スタンフォード大学教授の西野精治氏も明言しています。
睡眠不足だと無意識のうちに1~4秒のマイクロスリープという睡眠をとってしまう事があります。
このマイクロスリープは睡眠不足だとどんな時でも発生する可能性があります。
もちろん車の運転中でも発生してしまうかもしれません。
時速60kmで走行中に4秒のマイクロスリープが発生してしまったら、70mも進んでしまいます。
居眠り運転で70mって・・・
睡眠不足での運転は「死へのドライブ」ですね。
睡眠時間が長ければいいという事ではない
国立がん研究センターの研究発表では意外な結果が出ていました。
引用元:国立研究開発法人 国立がん研究センター
この調査では日本人の場合、睡眠時間が7時間のグループと比較して10時間以上のグループでは、死亡リスクが男性で1.83倍、女性で1.72倍も上がってしまっていたのです。
意外ですね!
グラフだけ見るとかなり意外な結果ですが、本当の所は睡眠時間が長いから死亡リスクが高いという訳ではないようです。
このサイトの考察にもありますが、睡眠時間が10時間以上のグループの人達には年齢の高い人が多いという事でした。
年齢が高ければ死亡リスクが高いのも納得です。
年齢などの条件を差し引いて考える必要はありますが、健康に過ごすためには睡眠時間は長ければ良いという訳ではなく、適正な睡眠時間が大切だという事ですね。
適正な睡眠時間は
では、適正な睡眠時間はどれくらいなのでしょうか?
スタンフォード大学で行われた実験があります。
その実験の内容は以下の通りです。
- 1日14時間ベッドの上で過ごす。
- 何時間寝ても構わない。
この実験では、
- 1日目、2日目は13時間ほど眠る人が多い。
- 1週間後には平均睡眠時間は10時間になった。
- 3週間後以降は平均8.2時間になり、それ以降は変化が無かった。
という結果になりました。
この結果から、人間が必要とする睡眠時間の平均は8.2時間であるという事がわかりました。
と言うか3週間以上1日14時間ベッドで過ごすという実験とはスゴイですね。
うらやましいような、辛いような・・・
適正な睡眠時間と言うのは個人差もあるし、同じ人でも年齢や生活スタイルによっても変化するので、万人に当てはまる適正睡眠時間を決めることはできません。
この平均睡眠8.2時間はあくまでも目安にしておきましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
睡眠でお困りの方はぜひ当院にご相談ください。
当院に通ってから睡眠が改善したという方も多数いらっしゃいます。
お待ちしています。
参考文献
西野精治 眠れなくなるほど面白い睡眠の話
西野精治 スタンフォード式最高の睡眠
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