こんにちは!
上井草すまいる鍼灸整骨院の赤羽です。
2012年に小さな町でオープンした小さな完全予約制・完全個室の治療院です。
一人ひとりにじっくり時間をかけて施術をしています。
このブログは皆様の健康の役に立つ雑学や知識を紹介しています。
デマの情報が流れてくるのを目にすることありませんか?
災害や病気、深刻な経済状態など人々が不安を感じている時ほどデマが増えるようです。
今回は、人は何故デマを信じてしまうのかという事をテーマにまとめていきます。
今回のブログはこんな人にオススメ!
- デマが何故広まるのか興味のある人
- デマで苦しんでいる人
- デマを拡散しないようにしたい人
- 心理学に興味のある人
何故デマを信じるのか?
今回は主に情報文化研究所の「認知バイアス辞典」を参考にしています。
デマに踊らされてしまった事ありますか?
凄いニュースだと思って人に話しちゃったことあります。
有名な人がつぶやいていたから信じちゃいました。
多くの人が信じてしまうのがデマの怖さですね。
人はどうしてデマに踊らされてしまうのでしょうか?
そもそも人は基本的に「信じたいものを信じる」特徴があります。
そして、「恐怖や不安の情報を信じやすい」や「複数場面で同じ情報を聞くと信じやすい」等の脳の特徴もあります。
ネガティブなニュースは、ポジティブなニュースより「7倍も目を引く」という研究結果もあります。
ネガティブな情報ばかり目についちゃうんですね。
ニュースがネガティブなものばかり流すのも、みんなに見てもらいたいからなんですね。
炎上しているのも基本的にネガティブな情報ですね。
そして、周りの人と合わせようとする「同調」という特徴も人間は持っています。
人は信じたいものを信じる
この「信じたいものを信じる」という事を、心理学では「確証バイアス」と言います。
確証バイアスとは自分の考えや仮説に沿うような情報のみ集め、仮説に反するような情報は無視する傾向のこと。
認知バイアス辞典より
確証バイアスは、自分の都合に合うものだけを信じて、その情報を集めるという事です。
例えば、○○人差別主義の人は、「○○人はこういう悪いことをする人種だ」という噂を聞くと、喜んで信じます。
○○人がいい事したというニュースは聞こえてきても、情報として取り入れないのです。
女性に差別的な人は、女性が失敗した時だけ「だから女はこうなんだ」と決めつけたりしますね。
よく見る光景ですね。
差別主義者はIQが低い傾向があるというのもこの確証バイアスに振り回されやすいことも関係しているのではないでしょうか?
デマが拡散する時は、様々なSNSでシェアやリツイートが行われています。
その時にはこの確証バイアスが大きく働いています。
とっても古い話になりますが、古代ローマのカエサル(シーザー)も
人は喜んで自己の望むものを信じるのだ
という言葉を残してます。
人類は2000年以上前から変わってないんですね。
人は恐怖や不安の情報を信じる
恐怖や不安の情報を信じるというのは、生き物として生き残るための本能からきていると思われます。
危険が迫って逃げなくてはいけない時には、疑っていないで早く信じないとですからね。
「恐ろしい猛獣が来たぞ!」という情報を聞いた時に「本当かな?」と考えていて、本当だったらその人から襲われちゃいます。
なぜ人がネガティブを信じるように進化してきたのかは、こちらのブログで
人は複数の場面で聞いたことを信じる
最初に聞いた時は「本当かな~?」と思ったんだけど、周りでみんながシェアしてたから信じちゃいました。
私も同じです。
有名人や偉い人が言ってたから、納得しちゃいました。
一人から聞いただけでは信用しなくても、他の場所で他の人からも同じ情報を聞くと信じてしまう事はよくあります。
どうしてこういう事がおきるのでしょうか?
人は一人から聞いただけではあまり信じません。
しかし、他の日に他の人から同じ話を聞いたら、急に信じやすくなってしまうのです。
例えば、あながた友人と話している時に
ダイエットにはトマトが良いよ
と聞きました。
本当かな~?
と、その時は聞き流していました。
翌日にテレビでニュースキャスターが
ダイエットにはトマトが効果的です!!
と放送をしていました。
あれ、やっぱりそうなのかな・・・
ちょっとトマトが気になってきました。
更にググってみたら、ネットでも同じ情報が沢山ありました。
そうか!納得!
翌日スーパーにはトマトを買いに行きました。
このように複数の人が発信していると信じやすくなってしまうのですね。
これもSNSでよくありますね。
人は周りの人に合わせてしまう
同調とは、周りの人に合わせてしまう事です。
「同調」では社会心理学者のアッシュが面白い実験をしています。
実験方法は、
被験者を8人を集めます。
その8人のうち7人は実はサクラです。
誰でもわかるような超簡単な問題を出して、順番に答えてもらいます。
問題にはサクラの7人が先に答えます。
その際にサクラはわざと間違えた答えを言います。
そして最後に答える被験者は、周囲に合わせて間違えを選びやすくなったそうです。
問題です。7×7=?
48です
48
48に決まってるでしょ。
48ですよ
・・・・・・このようにみんなが続きます。
被験者は横に並んでいて、みんなの回答を聞いています。
あれ??おかしいな・・・
と思いつつも、8人目の被験者の番になります。
7×7=?
・・・・48?・・・
なんと75%もの人が戸惑いながらも間違えを選んだそうです。
自分だけが違う答えを言うのはかなり勇気が必要です。
この実験は海外で行われたものなので、もし日本で行われたらもっと間違えを選ぶ人が多かったでしょう。
あなたは正しい答えを言う勇気はありますか?
正直言うと、私も以前なら周りに合わせて間違えていたと思います。
周りに合わせるという事自体が悪いわけじゃありませんが、自分の意見を見失ってしまうのは気を付けたいですね。
これらの現象は心理学では「同調バイアス」や「バンドワゴン効果」と言います。
今はデマを信じやすくなっている
これらのような事が重なって、人はデマを信じやすくなっているんですね。
特に不安があふれている現在は、みんなデマに流されやすくなっています。
何か情報を聞いたら、一度立ち止まって、
信じたいものを信じているだけじゃないか?
恐怖や不安の情報だから信じているのではないか?
複数の場面で聞いたから信じているのではないか?
周りに合わせているだけじゃないか?
など考え直してみるのも大事ですね。
正しいという字は一度止まると書きます。
(金八先生)
最後まで読んでいただきありがとうございました。
情報が多すぎて疲れてしまった人は、いちどリフレッシュしに当院にお越しください。
みんなが良い所だと言っていますよ(笑)
参考文献
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