こんにちは！
上井草すまいる鍼灸整骨院の赤羽です。
2012年に小さな町でオープンした小さな完全予約制・完全個室の治療院です。
一人ひとりにじっくり時間をかけて施術をしています。
このブログは皆様の健康の役に立つ雑学や知識を紹介しています。
みなさん最近怒りましたか？
この数年の間、外出自粛や行動制限、コロナ不況などの影響で、なんとなくイライラしている人が多い様にも感じてしまいます。
あおり運転などで感情のコントロールできなくなってしまう人が話題になったりもしていました。
今回は人はどうして怒ってしまうのか？
怒りにはどんな力があるのか？
という事をまとめました。
今回のブログはこんな人にオススメ！
- 怒りやすい人、つい怒っちゃう人
- 怒りたくない人
- 怒りたくないのに、気が付いたら怒っている人
- 周りに起こっている人がいて辛い人
それでは早速いきましょう！
怒りとは
ネット上の誹謗中傷がますます問題になり、ついに侮辱罪が厳罰化されました。
今までは30日未満の拘留又は1万円未満の科料でしたが、今後は1年以下の懲役・禁固または30万円以下の罰金となりました。
日数や金額が違うだけでなく、拘留→懲役・禁固、科料→罰金という部分が変わった事も大きな変化です。
面白半分で人を傷つけている人が対象の話じゃないんですか？
確かに面白半分の人も多いかと思います。
しかしネット上で人を傷つけている人の中には、冷静な判断ができない怒りの状況になっている人も多くいます。
確かにみんなが怒っているニュースほど拡散されてますね。
認知科学者の苫米地英人氏は、脳科学の観点から怒りを以下の様にまとめています。
怒りとは、自分が物理的・精神的・社会的に攻撃されたと感じ、冷静さを失った状態です。
感情の解剖図鑑より
また、心理学者のアルフレッド・アドラーも怒りについてこう判断しています。
怒りは屈折した承認欲求である
嫌われる勇気より
アンガーマネジメント
怒りの感情は上手く使えばメリットもあります。
怒ることでその感情をバネに、いつも以上の力を出せるというメリットもあります。
確かに怒っている時は強い力が出そうですね。
一流のトップアスリートの一部の方は、この力をうまく使ってパフォーマンスを上げています。
しかし怒りは冷静な判断力を失わせてしまうので、多くのスポーツには不向きですね。
プロレスラーはよく怒って強くなってます！
格闘技なら起こった方が良さそうですね！！
プロレスはショー的な要素で怒っています。
格闘技でも冷静な判断を失っては勝てなくなってしまうので、不向きです。
怒りが力になりやすいのはウエイトリフティングなどの一瞬のパワーで勝負するものですね。
やっぱり怒る事にはあまりメリットなさそうですね。
トップアスリートが怒りをコントロールして上手く力に変えるために、アンガーマネジメントという方法を活用しています。
怒りをコントロールできなくて大切なものを失ったアスリートは数多くいます。
怒りにはメリットよりもデメリットの方が大きいですね。
怒りの原因の多くは、自分が持っている理想と現実との乖離がある場合と言われています。
理想と現実との乖離？？
自分が思っている理想と現実に起こっている現象との差の事です。
この差が大きいと怒りにつながってしまうのです。
怒りの感情を減らすためには
- 理想を下げる
- 現実を上げる
- その両方
これらが有効ということです。
トップアスリートの場合は現実を上げるために適度な怒りを使ってるんですね。
怒りは身体を覚醒モードにする
苫米地博士による、怒りの仕組みの説明は以下の通りです。
怒りは大脳辺縁系の偏桃体で増幅され視床下部に伝わり、ノルアドレナリンを分泌して交感神経を過剰に働かせる。
わかりやすくお願いします。
ザックリ言うと怒りは脳で生まれ、ノルアドレナリンという脳内物質を作りだして自律神経を興奮状態にするという事です。
ノルアドレナリンは心拍や血圧を上げ、筋肉への血流を良くするなど身体を覚醒モードにしてくれます。
それによってパフォーマンスを上げる事もできます。
しかし、大脳辺縁系が活性化するとIQが下がるという研究もあり、交感神経が働き過ぎると自律神経が乱れてしまいます。
スポーツの時は役立つかもしれませんが、いつも怒っていると頭が悪くなって、健康にも影響が出てしまうかもしれません。
日常生活では怒りを良い方には使いにくいですね。
怒っている人は
ある実験で、被験者を集めて2人が全く同じ内容のスピーチをしているビデオを見せました。
内容は同じですが、話し方が違います。
- 普通に話している人
- 怒って話している人
という違いです。
動画を見た人は
怒っている人の話は頭が悪そうで説得力がなかった
という意見が多数となりました。
怒りはIQも下げてしまうので、実際に頭が悪くなった上に周りからも頭悪そうに見られてしまうのです。
怒るのが怖くなってきました。。。
怒りで失うものはとても大きいです。
気を付けましょう！
怒りを抑える方法
最後に怒りを抑える方法を紹介します。
6秒数える
怒りの感情は長続きせず、6秒以上持続することは難しいとされています。
怒りを感じた時はただ何もせず、6秒数えてみましょう。
深呼吸する
深呼吸、特に呼気（息を吐く）は自律神経をリラックスモードにしてくれます。
深呼吸は興奮しすぎた神経を和らげてくれます。
その場から離れる・目をそらす
怒りの原因になっている状況から一度離れてみたり、目をそらしてみましょう。
ほとんどの怒りは実はあなたの人生に対した影響のない事です。
その対象は何かを失ってまで怒る価値のあるものでしょうか？
幽体離脱する
実際に幽体離脱するわけではありません。
幽体離脱するイメージで、怒っている自分を斜め上後方から見てみましょう。
客観的に怒っている自分を見ると、ちょっと滑稽になって怒りが鎮まってきます。
つい笑っちゃったらもう怒ることはできません。意外と効果ありますよ。
他にも自分なりの方法を探してみましょう！
最後まで読んでいただきありがとうございました。
怒りなどで心が乱れてしまうという方、身体にも悪影響が出てしまっている方は一度当院にご相談ください。
心と身体の不調を感じている時は、我慢しないで早めにお越しくださいね。
参考文献
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