こんにちは!
上井草すまいる鍼灸整骨院の赤羽です。
2012年に小さな町でオープンした小さな完全予約制・完全個室の治療院で、一人ひとりにじっくり時間をかけて施術をしています。
健康の役に立つ雑学や知識をブログで紹介しています。
質問です。
「ストレス」を簡潔に説明する場合、次の2つのうちどちらがしっくりくると思いますか?
- ストレスは健康に悪いから、なるべく避けたり減らしたりして管理する必要がある。
- ストレスは役立つから、なるべく受け入れて利用し、上手く付き合っていく必要がある。
この二つを見て、1と2ではどちらの答えの方が正しくストレスを表していると感じましたか?
私は完全に1だと思ってました。
しかし、研究によって導き出された正しいストレスについての考え方は2でした。
え~!2ですか?
ストレスを受け入れる?うまく付き合う?本気ですか?
理由を説明していきますね。
今回のブログでは、最新の研究によって導き出されたストレスに対する考え方を紹介します。
今回のブログはこんな人にオススメ!
- ストレスを感じている人
- ストレスで体調を崩している人
- ストレスを感じていても平気な人がいるのが不思議な人
- ストレスが自分を強くするという事を知りたい人
ストレスを力に変える
今回のブログはケリー・マクゴニガル著「スタンフォードのストレスを力に変える教科書」の内容を基に説明していきます。
普段ストレスを感じている人にはぜひ読んでいただきたい本です。
この本では「ストレスによって人は強くなることもできる」とされています。
ストレスで健康を害したり、病気になってしまう人がいるのも事実ですよね?
確かにその通りです。
全てのストレスが良い結果につながるという訳ではありません。
同じようなストレスを感じているのに、健康に被害がある人とない人との違いを調べるための調査が行われました。
そこで出た答えは
ストレスが健康に悪いのではなく、ストレスが健康に悪いと思っていることが健康に悪い
スタンフォードのストレスを力に変える教科書より
という結論でした。
ちょっとわかりにくい表現ですが、実例をあげて説明していきます。
3万人に対して行われた調査
この調査では1998年にアメリカで3万人に対してアンケートを行いました。
そのアンケートでは参加者への質問は2つでした。
- この一年間でどれくらいストレスを感じましたか?
- ストレスは健康に悪いと思いますか?
アンケート実施から8年後に追跡調査を行いました。
8年後の調査では参加者のうち誰が亡くなってしまったかを調べました。
その結果、1つ目のアンケートで「強度のストレスを感じている」と答えた人は一般と比較して死亡リスクが43%も高くなっていました。
ストレスある人の方が死亡リスク高くなってるじゃないですか?
ただし、ストレスを感じている全員の死亡リスクが高かったのではありません。
死亡リスクが高かったのは
- 1つ目のアンケートで強度のストレスを感じていると答え
- 2つ目のアンケートでストレスは健康に悪いと考えていた人
だけという結果だったのです。
しかも、2つ目のアンケートでストレスが健康に悪いと考えていなかった人は、死亡リスクが上がらなかっただけでなく、ストレスをほとんど感じていない人よりも死亡リスクが低かったのです。
この結果からわかる事は、
- ストレスがある事自体に健康被害はない。
- ストレスは健康に有害だと思ってる人に、ストレスがある場合は健康被害がある。
- ストレスが健康に悪いと思っていない人はむしろ健康だった。
という事でした。
ストレス自体が悪いという事ではなく、ストレスに対する考え方次第でストレスはプラスにもマイナスにも働くという事です。
ストレスは大切なものを守ろうとしている証拠
そもそもストレスとは何か?
ストレスとは自分にとって大切なものを守ろうとするから感じる感情です。
どうでもいいと思っている事にはストレスを感じません。
- 自分の健康や安全を守るために、それを脅かすものにストレスを感じる。
- 楽しい生活を続けるために、必要なお金を脅かすものにストレスを感じる。
- 大切な人を失わないために、それを脅かすものにストレスを感じる。
このように、ストレスを感じる時は何かを守ろうとしている時です。
自分に関係ない所で関係ないものに対して何かが起こっていたとしても、全くストレスを感じません。
何かを守ろうとするから人は強くなれます。
人が強くなるためにはある程度のストレスが必要なのです。
ストレスは人を強くする要素
ここでもう一度、最初の質問を見てみましょう。
ストレスは役立つから、なるべく受け入れて利用し、上手く付き合っていく必要がある。
というのは、「ストレスは人を強くするために必要な要素である」という事です。
ストレスと上手く付き合っていけば、強くなれるのですね。
ストレスで体調を崩してしまったら
とはいっても、ストレスで体調を崩してしまう事はあります。
ストレスの元を取っていくことも大切ですが、まずはダメージを受けてしまった身体を回復しておきましょう。
当院ではストレスによる不調にも対応しています。
お困りの方は当院にご相談ください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
紹介したスタンフォードのストレスを力に変える教科書はとても良い本です。
ぜひ一度手に取ってみてください。
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