こんにちは!
上井草すまいる鍼灸整骨院の赤羽です。
2012年に小さな町でオープンした小さな完全予約制・完全個室の治療院で、一人ひとりにじっくり時間をかけて施術をしています。
健康の役に立つ雑学や知識をブログで紹介しています。
ストレスには良いストレスと悪いストレスがあります。
良いストレスなんてあるの?
ストレスはみんな悪い気がするけど。
確かにストレスを感じているその時は辛いですが、ストレスの種類によって結果が大きく変わるんです。
今回はスタンフォード大学のケリー・マクゴニガル教授の著書「スタンフォードのストレスを力に変える教科書」をもとに、良いストレスと悪いストレスの違いについて説明します。
今回のブログはこんな人にオススメ!
- ストレスを感じている人
- ストレスを乗り越えたい人
- 成長したい人
- 今辛い思いをしている人
- ストレスで体調を崩しそうな人
ストレスはある程度あった方が良い
良いストレスとはそのストレスを乗り越えた時に、自分に大きなメリットがあるストレスの事をいいます。
ニューヨーク大学のシーリー博士が2010年に発表した「どんな試練も乗り越える」という論文でそのことを発表しています。
この論文では2000人にアンケートを行い、過去に体験したストレスについて調べました。
そのアンケートは「強烈なストレスを経験した数がいくつあるか?」を聞く内容でした。
当てはまるストレスの数が一番多かった人は71個もありました。
反対に当てはまるものが0という人も8%いました。
92%の人は一つ以上強烈なストレスがあったという事ですね。
アンケートから4年後にアンケートに答えた人全員の健康状態をチェックしました。
アンケートに答えた人の中で健康上のリスクが一番低かった人(一番健康だった人)は過去のアンケートでストレスが中くらいの人でした。
ストレスほとんどないと答えた人とストレスが多すぎた人たちは、心にも身体にも健康上の問題がある人が多く、人生の満足度も低い傾向がありました。
ストレスが多い人はやっぱり不健康なんですね。
ストレスがほとんどなかった人も不健康で人生に不満という事?
ストレスが多すぎる人も少なすぎる人も、不健康で人生に満足していないことが多いという結果になりました。
ストレスや逆境は少ない方が良いと思いがちですね。
実際には「少なすぎるストレス」は健康にも人生の満足度にも悪い影響があるという事が分かったのです。
そして「大きすぎるストレス」もやはり問題になるという事です。
この調査でわかった事は
ある程度のストレスや逆境は心と身体を健康にし、人生を豊かにするために役立つという事でした。
ストレスが身体にどのように影響するかはこちらのブログもチェック!
ストレスは身体に悪いのか? スタンフォードのストレスを力に変える教科書より
良いストレスとは
心と身体を健康にし、人生を豊かにするストレスというのはどんなストレスでも良い訳ではありません。
この効果があるストレスの条件は以下の通りです。
- 自分の力で状況を変えられる
- 自分の力で乗り越えるられる
この条件に当てはまるストレスが結果として良いストレスになります。
例えば、受験勉強やハードな仕事は、努力して乗り越えることで自分も成長することができます。
大切な人との別れや大きな挫折なども、周囲の助けや時間の経過などによって乗り越えられるものもあります。
何よりも大切なのはそれらのストレスを乗り越えることで、自分自身に自信を持つことができるようになります。
この様にストレスを乗り越えたことで成長したり、自信を付けられるストレスが(結果として)良いストレスとなるのです。
悪いストレスとは
反対にどうしても乗り越えることのできないストレスというものもあります。
それは自分と関係のない所で発生したストレスです。
報道で見る痛ましい事件や事故、遠い国で起きた大災害などは自分の力で変える事はできません。
例えば2013年にボストンマラソン爆弾テロがありました。
そのニュースを6時間以上見ていた人は、現場にいた人達よりもPTSDやうつを発症するリスクが高いという事が証明されています。
ニュースを見続けていた人の方が現場にいた人よりも心理的ダメージが大きかったのです!
別の大規模なアメリカで行われた調査では、日常のストレスとして感じているもので一番多かったものが「ニュースを見る事」でした。
更に日常的に強度のストレスを感じていると答えた人の中の40%の人はニュースを見たりすることが生活の最大のストレスだと回答しました。
ストレスは乗り越えた時に自分の力になります。
しかしニュースでは悲惨な出来事を見聞きしますが、その出来事を乗り越えた話を見聞きすることはほとんどありません。
人は自分の体験でなくても周囲のストレスを受け取ってしまう物です
その様に周囲のストレスを受けてしまう事を「受動ストレス」と言います。
受動ストレスの場合、その原因自体を体験してないためそのストレスを乗り越える事も出来ません。
受動ストレスには要注意です。
ストレスで体調に問題が出てしまっている方はお近くの治療院にご相談ください。
もちろん当院でも受け付けています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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